百人一首
なぜ源氏物語が好きなのか、
いくつかある理由のうち、一つは百人一首がきっかけかもしれません。
筆者の家では子供の頃、お正月に百人一首をするのが恒例でした。
小学生の頃は「坊主めくり」というゲームでしたが、
歌が覚えられるようになってからは一般的な遊び方で親しんでいました。
(坊主めくり:読み札だけを全て集めて一枚ずつめくり、坊主が出たら全て没収、お姫様が出てきたら没収されたものをもらえる上にもう一枚引く、天皇や公家など坊主でない男の人が出てきたら現状維持というゲーム)
昨今は漫画「ちはやふる」の影響もあって、また百人一首がブームになっているようで、若い子たちが百人一首に親しんでくれているのがとても嬉しく思います。
今では綺麗さっぱり忘れてしまい、上の句と下の句が合わない組み合わせを読まれても気づかないくらいですが、その昔校内の大会で優勝したことがありました。
上の句の一字決まり「むすめふさほせ」は有名ですが、
下の句の一字決まりを探したり、アイウエオ順にリストにして覚えました。
百首全て暗記しているとはいえ、得意・不得意な歌はあります。実際に目の前にあるのは下の句なので、下の句にフォーカスしてアイウエオ順や自分の覚えやすい順にそれらがどこにあるか配置を確認し、さらに下の句の一字決まりがどこにあるのか注意を払っておき、いつその上の句が読まれてもいいように準備しておくという戦法でやっていました。
そもそもそんなブームでもなく、競技かるたのように空札もないのでシビアでもなく、真面目にやっている人もいなかったので優勝できたという事もありますが、そんな思い出(?)もあり、百人一首が大好きでした。
そして読み札の絵がなんとも色鮮やかで綺麗だったので、幼な心にも強く惹かれ、それが後々平安時代の王朝文化・源氏物語への興味とつながっていったのもしれません。
百人一首好きにオススメのスポット
嵯峨嵐山文華館
床一面ディスプレイで百人一首の読み札が表示された斬新な展示方法をしていたり、画面上で歌人と百人一首の対戦ができるというゲーム的な要素もあって、百人一首ファンにとってたまらない博物館だったのですが、リニューアルされ、今ではすっかり雰囲気の変わった施設となっているようです。
観光スポットとして嵐山駅周辺は大層賑わっていますが、小倉山まで行く人はなかなか少ないのではと思います。藤原定家が百人一首を撰んだ小倉山、ぜひ一度行かれてみてはいかがでしょうか。
下のページでは所蔵資料検索が可能で、実際に絵札をみることができます(英語での解説もあり)。上の句だけでなく、下の句からの検索や、どの歌集から選ばれたのかや歌の題材、季節からも詳細検索が可能(昔はこんな便利なものがなかったので、アナログに本を見て書き出してリスト化していましたが今は大変便利な世の中です )。
これから研究したい大学生の方などにも便利なのではと思います。
読んでくださってありがとうございました。